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宗派の教え
宗派の教え
宗名 天台宗系
本尊 釈迦如来
教義
天台宗の開祖、中国天台山の天台大師智?(ちぎ)は、法華経にある「十方仏土中に唯一乗の法のみ有り、二も無く、また三も無し」の文により一乗の教えを説きました。
一乗とは、一つの乗物の意味であり、乗物とは衆生を仏の悟りに導いて行く教えを譬えたものです。それにより一切衆生がひとしく仏に成ることができると説きます。
天台宗では、すべてのものに仏性をそなえていると説かれます。(一切衆生悉有仏性)
伝教大師最澄は、804年(延暦23)還学生(げんがくしよう)として入唐し、中国天台第七祖道邃(どうずい)や行満(ぎようまん)から天台の付法を受け、然(しゆくねん)から禅、道邃から菩薩戒を受けました。さらに越州で順暁(じゆんぎよう)から密教の付法を受け、阿弥陀経も含めた、円密一致といわれる日本天台宗の基礎をつくられました。
『法華経』を経典の中心に据え、円密禅戒の四宗融合一致の教えを説き、教観・教判を示されました。一切衆生がひとしく仏に成ることができる一仏乗の教えは、天台大師の教えを受け継いでいます。
鎌倉仏教の法然・親鸞・栄西・道元・日蓮は、円密一致の天台宗で、大乗仏教の素養を学んだ後、研鑽され各宗を開かれました。